頭痛は一般内科で良い?
頭痛があるとき、どの診療科で治療を受ければ良いのか分からないという人は意外と多いですよね。
しかし基本的には、とりあえず一般内科で良いでしょう。
風邪をひいていて、その症状の一つとして頭痛がある場合には、一般内科が最適な選択肢となります。
しかし、単なる風邪による頭痛ではないというケースもありますよね。
そのような場合には、他の診療科が一般内科よりも適した診療科となる場合もあります。
故に一般内科に通院した際に、他の診療科で治療を受けることをすすめてくれたり、紹介状を書いてくれたりする場合もあるのです。
たとえば「慢性頭痛」の場合です。
とくにこれといった理由もなく、ただ頭が痛い、それが頻繁に繰り返される、という厄介な病気です。
これは脳の周辺の血管や神経、筋肉などに起因する症状であることが多いので、一般内科では対応しきれないことも多々あります。
同じ内科ならば神経内科を、さらに豊富な選択肢から治療法を選びたいのであれば脳神経外科なども、受診することがおすすめとなるのです。
病院によっては頭痛外来という専門診療科目が設けられているところもありますので、そちらも選択肢に入れてよいでしょう。
しかし頭痛と言うのは、風邪による頭痛や慢性頭痛のように、軽度な頭痛ばかりではありません。
あまりにも激しく痛んだり、いつもと違う痛みを感じたりした場合は、要注意です。
くも膜下出血、脳出血など重大な突発性疾患の可能性もあります。
ご存知の通り、命に関わる重症です。
実際に日本人にはとても多い症状であり、日本人の死因としても非常に多い症状でもあります。
これらは本当に恐ろしい症状であり、一秒でも早い処置が必要な場合もありますので、自分で内科に足を運んで待ち時間を過ごしている間に手遅れとなってしまう可能性もあるのです。
悠長に通院しようと考えている場合ではありません。
すぐに救急車を呼び、救急処置を受ける必要があります。
自分で「くも膜下出血だ」「脳出血だ」と判断するのは難しいですので、「ちょっと普通の痛みじゃないな」と感じたら、迷わず救急車を呼ぶことをおすすめします。
他にも頭痛にはいろいろあります。
てんかん患者が発作後に激しい頭痛に襲われることもありますし、脱水症状などで頭痛となる場合もあります。
緊急を要するような頭痛ではない限り、とりあえず一般内科に相談するのは正解の一つですが、ある程度原因が特定できている場合は、脳神経外科や神経内科などに通院した方が良いケースもあるのです。